Lavender Emberdaleの石けんは、型入れから出荷まで最低6週間かかります。「なぜそんなに時間がかかるのか」とよく聞かれます。コールドプロセス製法の仕組みと、熟成の意味について書いてみます。
コールドプロセスとは何か ¶
石けんは油脂とアルカリ(水酸化ナトリウム)を反応させて作ります。この反応を「鹸化」と言います。コールドプロセスは、外部から熱を加えずに鹸化を進める方法です。型に流し込んだ後も反応は続き、内部温度が一時的に上がります(ジェルフェーズと呼ばれます)。この過程で石けんの質感と透明感が決まります。
なぜ6週間待つのか ¶
型入れ直後の石けんは、鹸化が完全に終わっていません。残留アルカリが残っている状態で使うと、肌に刺激になります。熟成期間中に鹸化が完了し、余分な水分が蒸発して石けんが硬くなります。Lavender Emberdaleでは6週間を最低ラインとしていますが、季節によっては8週間熟成させることもあります。
使う素材について ¶
Lavender Emberdaleの石けんのベースオイルは、長野県内の搾油所から仕入れたひまわり油とオリーブ油です。ひまわり油はリノール酸が豊富で泡立ちが良く、オリーブ油はオレイン酸が多く保湿性があります。コロイドオーツは肌の保護膜を助ける成分として加えています。香りはすべて農場産ラベンダー精油を使用しています。
一型から8個しか作れない理由 ¶
Lavender Emberdaleで使っている木製の型は、一型で8個分の石けんが取れます。大きな型を使えばもっと作れますが、型の中心部まで均一に熱が伝わらなくなります。小さな型で丁寧に作ることを選んでいます。一ロットの生産数が少ないため、在庫切れになることがあります。
熟成中の石けんを予約できますか ¶
はい、オンラインショップでは熟成中の石けんを「予約受付中」として掲載しています。型入れ日と出荷予定日を記載しています。熟成期間中のキャンセルも承りますので、気になった時点でご予約いただければと思います。
石けんを使い切るたびにリピートしてくださる方から、「待つ時間も含めて好きになった」という言葉をいただくことがあります。6週間という時間は、植物の仕事が終わるまでの時間です。